「お前が持ってたヤツだよ。…ちなみに勘違いしているようだが、これは紅き石とかいうモンじゃない」
紅き石ではない、とさらりと肯定した彼の手の上の石を、リイエンはよく見つめる。
こぶし大の、鈍く光る…まるで血が塊になったような、紅い紅い色彩を持つ石。
…やはりどう見ても、件の紅き石とやらにしか思えない。
「残念ながら…ってのも変か。これはただの石だよ。ザーディアス、アイツの力が籠った、お前を俺から引き離そうと、アイツが用意したモンだ」
彼の私室にあった、これは何だと彼に聞けずに散々悩んだ石の正体をあっさり告げられて、リイエンは身体から力が抜けるのを感じた。
散々悶々と悩んだのは何だったのだろう。
さっさと彼に聞けば良かった。
脱力する少女の姿に慰めるようにレンバルトは軽く肩を竦め、再び口を開いた。
紅き石ではない、とさらりと肯定した彼の手の上の石を、リイエンはよく見つめる。
こぶし大の、鈍く光る…まるで血が塊になったような、紅い紅い色彩を持つ石。
…やはりどう見ても、件の紅き石とやらにしか思えない。
「残念ながら…ってのも変か。これはただの石だよ。ザーディアス、アイツの力が籠った、お前を俺から引き離そうと、アイツが用意したモンだ」
彼の私室にあった、これは何だと彼に聞けずに散々悩んだ石の正体をあっさり告げられて、リイエンは身体から力が抜けるのを感じた。
散々悶々と悩んだのは何だったのだろう。
さっさと彼に聞けば良かった。
脱力する少女の姿に慰めるようにレンバルトは軽く肩を竦め、再び口を開いた。


