吸血鬼と紅き石

アイザ…ジャック、ラウル、リック、そしてターニャ。

カツールの村で自分を慕っていてくれた、子ども達だ。

あの男に滅ぼされずに、無事でいてくれたことに安堵する。

きっとレンバルトが彼らを護り、自分の許へと連れて来てくれたのだ。

魂魄となってまで、己を慕って案じてくれる子ども達のけなげな様子に涙が滲む。

父と自分があの村で暮らしていたから…彼らは巻き込まれたも同然なのに。

「ありがとう…ありがとう」

こうして地上に留まっていても、再び身体へと戻れる訳もなく。

リイエンはひたすら感謝を告げる事しか出来ない。