「ったく、俺がそんなに薄情だと思ってたのかよ?」

リイエンの思考を読んだかのようにレンバルトが告げてくる。

「…べ、別に…疑ってた訳じゃ…!」

急な話題に慌てた余りに少女は言葉に詰まる。

言葉通り、疑ってはいなかった。

寧ろ来てくれるものと信じて疑っていなかった。

ザーディアスにも、そう信じていたからこそ啖呵を切ってみせたのだ。

「…と、ところで合格、って何よ!?」

彼の背中から自分のそんな様子を笑う気配を感じ取ったリイエンは、無理やりに話題を変える。