吸血鬼と紅き石

「ほう…これから楽しませてくれる気か?」

その言葉を受けて、レンバルトが口端を釣り上げた。

「そうね…そのつもりよ」

笑みを浮かべた唇のまま、女が告げた。


途端。


不可視の重力が彼を襲う。

いや、その重力がかかっているのはこの空間――――生きとし生けるものすべてに、だ。

それはレンバルトだけでなく、この重力を発動させた、目の前の女吸血鬼に対しても。

「ヴェイラ、お前…この空間と心中する気か!?」

正気かと、レンバルトは目の前の女吸血鬼に問う。