「何、少しの間辛抱していればいい。ただ生きたまま皮を剥ぎ取り、肉を削ぎ取り…その胸を裂いて、心臓を取り出す。お前さんに与えられる苦痛は、それだけだ」
告げられる残忍な言葉の数々と、老人の語り口は一致しない。
「取り出した心臓に、三日三晩かけて月と太陽の精を浴びせれば、それが紅き石となりうるのだ」
老人の言葉に、リイエンは目を瞠る。
決して子どもには知られない、紅き石の製造方法。
おとぎ話のようだと思っていたその石が、同じ人間によってそんな残忍な方法で造られるものだなどと、信じられなかった。
告げられる残忍な言葉の数々と、老人の語り口は一致しない。
「取り出した心臓に、三日三晩かけて月と太陽の精を浴びせれば、それが紅き石となりうるのだ」
老人の言葉に、リイエンは目を瞠る。
決して子どもには知られない、紅き石の製造方法。
おとぎ話のようだと思っていたその石が、同じ人間によってそんな残忍な方法で造られるものだなどと、信じられなかった。


