吸血鬼と紅き石

もしかして、ずっと名前を呼んでいたのだろうか。

その険しい顔を見上げながらリイエンはぼんやりと考える。

「…ちょっと来い」

そんなリイエンを眺めて短く舌打ちをしたレンバルトが、急に掴んだ腕を引いて歩き出す。

「……え、…え?」

急な彼の行動につんのめりそうになりながら、手を引かれるままどうにか彼に着いて行くと。

「……っ」

連れて行かれたのは、石を見付けてから避けていた、彼の自室。

「来い」

短く告げられて、彼が向かった先はベッド。