吸血鬼と紅き石

ぼんやりする事よりも。

身体が怠くて気分が優れない。

(そのせいで、ぼんやりするのかも)

切った材料を鍋へと入れながらリイエンは考える。

目覚めた時は、あんなにスッキリしてるのに。

「…エン、」

声がする。

「リイエン」

心地良い低温の、自分を呼ぶ声が。

「…ッ、リイエン!」

「……え?」

腕を掴まれてハッとする。

そこにはリイエンの腕を掴んだレンバルトが立っていた。

(何時から…?)

何時からこんな傍に居たのだろう。