「亮輔?」


「ん?」


「どーしたの?」


「え…」


「泣いてる…」



え…



不意に流れてる涙




「なんでもね…」


「亮輔…泣かないでぇ…」


「何でそんなに甘えんの?」


「好きだからに決まってんじゃん」


「俺も好き。愛莉が好きだから」


「んー。キス~」





何度も何度も


お互いの気持ちを確かめあうように



キスをした




それから悠里の顔に見えることはなかった