・・・


頬に冷たい雫・・・



なみだ・・・



「え?・・・・・・」


「ごめっ・・・愛莉・・・今は・・・」


「なんで・・・泣く?」


「・・・・・・今は・・・亮輔と会えないの・・・っ・・・愛莉ね、気づいちゃったの」




そう。



気づいてしまった




愛莉は




「何を・・・?」


「・・・亮輔のこと・・・何も知らない」



亮輔のことを何も知らないんだよ。



誕生日


血液型


出身校


実家


過去






何も・・・何も



「愛莉は・・・亮輔の・・・何ナノかな?」


「だから・・・」