とくに行く宛てもなく 僕とキミは歩いていました もちろんだけど 手など繋いでいません 軽い気持ちの プチ家出だということは キミの表情を見ていれば すぐにわかりました ただ少しだけ 強い意志を見せたかった だけなのです 僕にもその気持ちは 十分理解できていました だから 僕も止めることなく 一緒に歩いていました 一人にするのは 心配だから 何かをしてあげることなんて できないけど 二人でいれば 少しは強くなれる 気がしていたのです