星にありがとう(短編)

 それから今日まで何も出来ないまま、時間だけが進んでいった。


答えを決めたのは昨日。


ううん。


本当はずっと前からわかっていた。


ただ勇気がでなかっただけ。


視力を失う恐怖と同じくらい、彼がいなくなるという現実が私にとっては怖かったから。