リビングに入り、伶さんにソファに座るように促してから私はキッチンに向かって、冷蔵庫の中にあったペットボトルのアイスティーをグラスに注いだ。 そして食器棚からお皿とフォークを出してグラスと一緒におぼんにのせ、再び伶さんのところへ向かった。 「…紅茶です」 「ありがとう、はい、これケーキ。」 伶さんからケーキを受けとって、お皿にのせて差し出す。 今日はショートケーキだった。 …相変わらず美味しそうなケーキ…。