でも、伶さんの気持ちを受け入れることは出来なかった。 …私は怖かった。 好きだからこそ、怖かった。 あと一歩が踏み出せなかった。 …臆病な自分が嫌になる。 いつか傷付く自分を想像してしまうなんて。 目の前にある幸せだけじゃ、生きられない。 目の前にある不幸だけを見て、生きられない。 不幸だからといって、辛いからといったって、働かなければ生活していけない。 「……これで、よかったんだよね。」