電波ヒーロー



「ごめんなさい、今麦茶しかなくて」

「気にしなくていいよ、俺が急に押しかけたんだし。」


麦茶を差し出しながら、伶さんの顔色をうかがった。


いつもなら、ここで微笑みが浮かびそうなのに、伶さんは先程から表情を変えない。

真剣で、少し怖い表情のままだ。




…最後に会った日から、もう2週間が過ぎていた。

テレビで何度も伶さんを見ていたはずなのに、すごく久々な感じがする。