――ぁ、ァタシ、助かった?


アタマの中で、
今の一瞬のデキゴトが
スローモーションのように
再生されてる。


凄まじい音でヤジ馬が集まって、
ァタシは助け起こされたが、
結局カスリ傷ひとつ負ってなかった。


――彼がいなかったら……


ァタシはぞっとした。