特等席はアナタの隣。

「……なぁんだ。本命は高橋君なんだ」

教室に残っていた立花さんと、その取り巻きの女子が遠慮ない言葉をぶつけてくる。


「違っ……!!」


「黒崎君に近付かないでよ!!迷惑してるじゃない!!」


以前、和泉君に告白していた立花さん。
おそらく、まだ和泉君のことが好きなのだろう。

可愛い顔が今では憎悪で歪んでいる。
睨み付ける立花さんに言葉が出ない。



しかし、それ以上に、何も言わない和泉君が怖かった。