特等席はアナタの隣。

あの状態でカラオケから帰ったんだ。
裕太君も心配するだろうし、私も皆の様子が気になる。


「……」

黒崎君は何も言わず、再び私の隣に座ってじっと見つめてくる。


「ねぇ、裕太君何て言ってたの?」
どうして何も言わないの…?不安が押し寄せる。


「……なんで?」


私の質問には答えず、不機嫌なままの黒崎君が言う。

…え?
「…なんで?って何が?」

質問の意味が分からない。