そして、日曜日。



“ピンポーン”



インターホンの音が鳴ると、私は部屋から出て玄関へと急ぐ



カチャッとドアを静かに開けると、先生が取っ手を持って、少し開いたドアを思いっきり開けた。



もちろん内側の取っ手を持っていた私は、その反動で外に前のめりで飛び出す。


「おはよ。」



先生はつまづきそうになった私を受け止めると、挨拶をして、爽やかな笑顔を見せた。



「朝から何やってるんですか!!」


近所迷惑にならない程度の声で私は先生に怒ってみたものの、全く堪えてない様子…。



「お邪魔します。」


先生は耳元で穏やかな声で囁くと、私と一緒に家の中に入った。