琴音が家に着てから


2度目の夏が訪れようとしていた──。



「もうすぐで夏休みだよな。

俺夏休みになる前にやりてぇことあんだよ」



ふいに琴音に話しかけた。



──髪・・・染めてぇな。


「俺、琴音の好きな色に

髪染める。」




琴音はうれしそうにニコニコ笑って

「赤。」


って言った



赤かよ・・・

って思ったけど

「俺に似合う?」
って聞いたら


「美咲にしか。」



って言った。

コイツ、本当に単語しかいわねぇけど

こいつが言う言葉って
なんか心に残るんだよな。


赤ね、・・・赤・・・。

オーケー。

こうなったら






何色にでもしてやんよ。