それは暑い夏だった 高総体真っ只中な俺は センターに突っ立っていた バッドを握る手の力が一層強まる もう2回ストライクを打っている もうチャンスは1回しかない 今打たなくてどうする 絶対に打たないといけない この日のために頑張ってきたんだろう すごいスピードで ボールがこっちへ来る スローモーションに見えた ボールがゆっくりゆっくり近づいてくる 思いっきりバッドを振った 「ストライクッ!!バッターアウト!!!!」 俺の夏が終わった