そして……


「何にもしてないじゃん…」



よかった。

身体の関係なくてよかった…。



あたしはガクリと肩を落とした。

心配して損したよ、ほんと。



だけど…

まだ浮気疑惑は残ってるよ…!!




「光里ちゃんさっき何か叫んでなかった?」



ふと、お母さんが微笑んだ。


あたしは恥ずかしくなって、手を振りながら必死に釈明した。




「何でもないの!

それよりあの男の人誰なの?」



「あら、覚えてないの?

依知くんよ、光里ちゃんの幼馴染みの」



「ふーんっ…

……って、ええ!!?」





あたしの声が、世界中に響いた気がした。





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