「…はしゃぎすぎた」
「光里がいつまで経っても、負けを認めないからだろ?」
「勝負なんかしてないし!」
言い合いをしながらも、あたしといっちゃんはパラソルの下に座り込んだ。
パーカーは濡れちゃったし、ビキニのライン見えて嫌だな。
あたしは新しい服を取って来ることにした。
「光里、どっか行くのか?」
立ち上がったあたしを見て、いっちゃんが聞いていた。
「ちょっと、新しい服取ってこようと思って」
「俺も行こうか?」
「いや、いいよ。
いっちゃんはそのまま泳いでて?」
あたしはいっちゃんの親切を断って、別荘を目指して歩き始めた。
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