「いっちゃん、たっちゃん、おはよ!!」



あたしは、今出来るだけの笑顔で二人を迎えた。


たっちゃんは、あたしのこのテンションにびっくりしている様子。

たっちゃんには珍しく、目をパチクリと開けたままだった。



そんな中、あたしを心配したいっちゃんの言葉が届く。



「お前、大丈夫かよ。

俺が海に行ったらお前いなくてびっくりしたんだけど」



「心配かけてごめんね?

ほら、みんな集まったし行こう!!」



あたしの声をきっかけに、みんなはぞろぞろと海に向かって歩き出した。



あたしはその流れに着いて行った。


………いっちゃん、昨日のあの後海行ったんだ。


どうしようもない感情があたしを襲った。



「光里、お前どうした?」


「…たっちゃん」



いつの間にか、あたしの隣には心配そうな表情をしたたっちゃんがいた。

いっちゃんは、あたし達の少し前にいた。




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