集合場所は、昨日と同じく別荘の玄関だ。

あたしは、すでに集合している部員を見つけると、明るく声をかけた。




「みんな、おはよっ!」



あたしを見た部員達は、ダッシュであたしに駆け寄ってきた。



「光里先輩、大丈夫でした?」



「小原無理すんなよな!」


みんなの温かい声で、心が満たされていく。

こんなにも心配してくれていたんだ…。


あたしって幸せ者だな、と実感した。



しばらく、あたしが部員のみんなと話していると、こっちに向かって歩いてくる二人の姿が見えた。



たっちゃんと、

……いっちゃんだ。




―――ズキン…


あたしの胸が反応する。

泣きそうになるのを押さえて、あたしは二人に近寄った。




.