「光里…大丈夫か？」



涙が治まらないあたしを見て、たっちゃんが心配してあたしの顔を覗き込んできた。


そういう優しいところが、みんなから頼りにされてるんだね…。



「たっちゃん…ありがと」


あたしの声を聞いたところで、たっちゃんが口を開いた。



「あのな……。

俺、話聞いて思ったんだけど…


…もしかしたら光里は河村のことが好きじゃないのか？」



「へっ…！？」



たっちゃんの言葉に、自然といつものマヌケな声がでてしまったあたし。

そして、ビックリしすぎたせいで、あたしの涙は引っ込んでしまっていた。



「たぶん光里は、河村と一緒にいた女の人にやきもちを焼いてるんだと思う」



「やっ…やきもち？」



たっちゃんの見解に、あたしはビックリさせられっぱなしだ。



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