恥ずかしい気持ちを抑えながらも、あたし達は学校に着いた。
あたし達が着いた頃には、ほとんどの部員はもう集合していた。
「河村、光里!!」
「あ、たっちゃんだ!!」
あたしといっちゃんはたっちゃんに近づく。
「はよ、青木」
「ああ、河村。
じゃ二人とも来たし、バス乗ろうか」
たっちゃんの言葉をきっかけに、みんな続々とバスに乗り込んでいった。
「…………??
ねえいっちゃん、なんでみんなキャリーケースなの!?」
「さあ、俺は知らねーな」
興味無さ気に言うと、いっちゃんもバスに乗り込んだ。
何故か、あたし以外の人はキャリーケースを持ってきていた。
よく見れば、いっちゃんやたっちゃんでさえも。
なんでなんだろう。
そんなに荷物多かったのかな…?
そんなことを考えている間にも、バスは学校を離れていた。
こうして、三泊四日の合宿は幕を開けた―――
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