「ま、そーゆーことだから。
ちなみにこれ、決定事項な」
「へ……!?」
いっちゃんの声に対して、あたしのマヌケな声が教室中に響き渡る。
「もう宿泊場所は予約してるし、今予約取り消したりしたら…」
「キャンセル料がなあ?」
そう言って、あたしを脅してくるいっちゃんとたっちゃん。
この二人、何気に気が合うかもしれない。
あたしは短く溜め息をつくと、いっちゃんとたっちゃんを見た。
「…分かったよ」
「まあ、光里はそう言うと思ってたけどな」
偉そうにいっちゃんが話す。
いい気になっちゃって、ホントに。
だけど、合宿とか初めてだな…。
あたし、中学校は帰宅部だったし。
というか、よく考えれば女子のメンバーはあたしだけ。
そのほかは全員男子。
しかもよりによって、あのいっちゃんがいる。
それって大丈夫なの!?
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