よく見れば、いっちゃんまで一緒にいた。

出来れば学校では関わりたくないけけど、しょうがないか…。


そう思いながらも、あたしはたっちゃん達に近づいた。



「どーしたの?」



あたしがたっちゃんに尋ねると、たっちゃんといっちゃんは妖しい笑みを浮かべた。



「この間から河村と話してたんだけどさ…

サッカー部で夏休み合宿しねえか?」



「がっ、合宿??」



あたしは思わず聞き返してしまった。

そんなあたしを見たいっちゃんは、クールに答えた。



「そう。

夏休みどうせ暇だし、いい思い出作らねーとな」



「でも、泊まるところとかはどうするの?

あと、誰か先生からの許可とかも」



あたしの反論が気に食わなかったのか、いっちゃんはムスッとした表情で紙切れを見せてきた。



「宿泊場所はもう決めてるし、先生からの許可は取ってる」



「へ…?」



あたしに見せてきた紙切れは、先生からの許可証だった。





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