「さて、お昼食べよ!!」



あたしはルンルン気分でお弁当を広げる。

そんな呑気なあたしを見て、玲は何かを思い出したように言った。



「さっき寝てたということは…光里知らないよね?」



「何が??」



お弁当を巾着から取り出しながら玲に聞いた。




「明日、この学年に編入生が入ってくるんだって」



「こんな時期に?

めずらしいことあるんだね」



どんな人がくるんだろうな。

可愛い人がいいなあ…






―――♪~♪~~~…


ふと、どこからかケータイの着信音が流れてきた。




「あたしのだ…」




急いでポケットからケータイを取り出す。

ディスプレイを見てみると「お母さん」の文字が。



こんな時間に何の用事?


あたしは不審に思いながらも電話に出た。





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