「………っ…!!」
あたしは驚いて思わず声を出してしまいそうになった。
初めて真実を聞いたいっちゃんも驚いて固まっている。
「俺の母親の再婚相手が、佳奈の父親。
…つまり、俺の今の親父なんだ」
「…って、お前ら双子なはずじゃ…」
雄太君の言葉に、思わずいっちゃんが首を傾げる。
確かに、雄太君と佳奈ちゃんは双子って…。
「それは単なる偶然だよ。
俺と佳奈の誕生日がたまたま同じでさ。
生まれた時間が俺のほうが早かったから、双子の兄という存在になったんだ」
あたしが想像してたよりも、ずっと重かった事実。
今…雄太君はあたし達に対して普通に話してるけど…。
…辛かったよね?
…嫌だったよね?
あたしは少しだけ、呼び出さなかった方がよかったな、と後悔してしまった。
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