光里に別れを告げられてから、二日が経った。
もちろん引き止めた。
光里と離れるなんて嫌だった。
…だけど、光里の意志は固かった。
あの日から、俺は何をしていても生きてる心地がしなかった。
…どうしてなんだよ。
光里は俺の事が嫌いになったのか?
この二日間、考えるのはこの事ばかり。
光里がもう、俺の為に笑いかけてくれる事はもうない。
まるで、俺を照らす太陽が消えた、そのような気持ち。
俺はガムテープを手に取ると、色々な物が入っている段ボールにそっと貼り付ける。
…明日、俺は光里の家を出て行く。
よく考えれば、俺は光里に会いたくてここに来た。
そして、光里が俺にとってかけがえのない存在になっていった。
…だけど、俺と光里は別れてしまった。
俺は、光里のそばにいる資格がない。
だから、この家を出て行くしかないんだ。
学校も、前の学校に編入しなおすことにした。
親にももちろん反対された。
だけど…こうするしか方法がなかった。
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