俺の周りには、たくさんの


―――女

――――女

―――――女…!!



俺、何かしたか!?



「握手してくださいっ!」



俺はどこのアイドルか!

俺と握手なんかしてもいい事ないっての!!



俺より後に教室に来たはずの光里も俺のほうを見ていた。

その目は、かなり呆れ果てていて。


………まさか光里のヤツ、俺がこうなることを予想して別々に行くことを提案したな?



「依知君こっち向いて!!」



「素敵ーっ!!」




俺は、編入二日目にして、早くも絶望というものを感じていた。


俺、この学校で平和に暮らしていけるのかよ……。





.