「い…いっちゃんっ?」



光里は驚きながらも、俺を受け入れてくれた。

そんな光里に、俺の口からはついつい本音がこぼれる。



「…光里は、こんなに情けない俺の事をまだ好きって言ってくれるのか?」



最近ずっと悩んでいた。


…女一人すら振り払う事の出来ない俺を、本当に光里は好きでいてくれるのかって。



俺が光里を抱きしめながら俯いていると、突然光里が俺から身体を離した。



…やっぱり、こんな俺じゃダメだよな。


そう思った瞬間、光里は俺の頬に手を当ててきた。



「当たり前じゃん!!

あたしは、どんないっちゃんでもずっと大好きなんだからね!」



「光里…」



「それにさ…?」



そう言って、光里は右手の薬指を俺に見せてきた。



「いっちゃんがくれたこのラブリングがある限り、あたしといっちゃんの仲は永遠に不滅なんだよ!」



でしょ?と俺に問いかける光里。


俺は返事をする代わりに、もう一度光里を抱きしめた。




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