楽しかった冬休みもあっという間に終わり、あたし達高校生は今日から三学期を迎えようとしていた。



あたしはドレッサーの前で髪型を作っている。


…大好きな人の前では、いつも可愛くしたいもん。



そう思いながら髪型を作り終えた時、ちょうどいいタイミングで廊下からいっちゃんがあたしを呼んだ。



「光里、そろそろ行くぞ」



あたしは部屋の時計を見る。



「げっ…もう八時!?」



あたしはドレッサーの前で制服を整えて、大急ぎでいっちゃんの待ってるであろう玄関へ。



「光里、遅い」



「女の子には準備に時間がかかるの!」



あたしが反抗すると、いっちゃんはニヤッと笑うと、あたしの耳元に口を近付けてきた。

あたしの胸は大きな音をたて始める。



「遅れたお仕置きしないとな」



「え…?」



あたしが話そうとすると、それはいっちゃんの唇によって阻止された。



「ボーっとすんなよ。

行くぞ、光里」



「…い、いっちゃん」



あたしは慌てていっちゃんに着いて行った。

…あたしの唇にいっちゃんの感触が残ったまま。




.