「えーっ!?」
気付けば、あたしの口からはとてもうるさい叫び声が発せられていた。
そんなあたしを見たいっちゃんとたっちゃんは爆笑中。
…まるで、二人してあたしをバカにしてるみたい。
あたしは少しだけムスッとしながらも、興奮気味でたっちゃんに詰め寄る。
「で…でも、たっちゃんがそんなに積極的な人だったなんて!
たっちゃんはその人見つけられたの?」
「見つけた」
「話したことあるの?」
「まあな。
毎日のように話してる」
「ということは…同じクラスってこと?」
「ああ」
あたしの次々に飛び出てくる質問に、たっちゃんは丁寧に答えてくれる。
…同じクラスか。
あたしの知っている人なんだね。
「その人と話せるようになるために、俺は光里と仲良くなったんだよ」
「…え?」
頭を掻きながら照れ臭そうに言うたっちゃん。
たっちゃん、今―――
「だから、俺がその人と話せるようになったのも、光里のおかげだな」
バックにたっちゃんの声を聞きながら、あたしの頭の中に一つの考えが生まれた。
―――たっちゃんの好きな人って、もしかして…!
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