「おじゃまします」
たっちゃんの凛とした声が玄関に響いた。
その声を聞きながら、あたし達はまずお母さんがいるリビングにたっちゃんを案内した。
ちなみに、今日はお父さんは仕事。
あたし達がリビングに入ると、お母さんはソファーに座ってお茶を飲んでいた。
「あ、達也君よね?
いつも、光里ちゃんと依知君から話聞いてます」
「今日はよろしくお願いします」
たっちゃんはお母さんに向かって軽く一礼をする。
そんなたっちゃんを見て、お母さんは感心気味だ。
「青木も疲れただろ?
さっさと部屋行こうぜ」
いっちゃんの一言により、あたし達はリビングを出ていっちゃんの部屋に向かった。
今日は、いっちゃんの部屋で三人でお泊りする。
階段を上がって、一番突き当たりにあるのがいっちゃんの部屋。
そして、その隣があたしの部屋。
あたし達はいっちゃんの部屋に入った。
少ししか入ったことないけれど、いつ見てもいっちゃんの部屋は綺麗だ。
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