あたしはむせ返りそうになりながらも、いっちゃんをじっと見つめる。
「な…なんで?」
「浮気防止の為」
サラっと言い退けたいっちゃんにあたしは動揺の連続。
こんな時のいっちゃんはあたしでも止められなくなる。
「あたし浮気しないし、その前に回数分だけキスとか…」
「ま、俺的にはいっぱい浮気してもらわないと困るけどな」
いっちゃんは、あたし向けてに舌を出すと笑った。
…これじゃ、あたし迂闊にたっちゃんに話を聞けないじゃん!
今日の一番の目的は、「たっちゃんの好きな人を探る」って事なのに…。
あたしが頭を抱えようとした瞬間、玄関の方からチャイム音が聞こえた。
あたしは恥ずかしさをごまかす為にベッドから立ち上がる。
「たっちゃんだ!」
あたしはいっちゃんと共に部屋を出て行った。
そして、急いで玄関のドアを開けた。
そこにはパーカーにジーンズというラフな格好をしたたっちゃんがいた。
「今日からよろしくな」
「よろしくね!
さ、上がって上がって」
あたしといっちゃんはたっちゃんを家の中に入れた。
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