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―――――…――



「…んっ……」



カーテン越しに太陽の光がたくさん差し込んでくる。


あたしは、眩しいと思いながらそっと目を開けた。



あたしの上には、見慣れない天井。


あたしの隣には、まだスヤスヤと眠っているいっちゃん。



そうだ。

ここはいっちゃんの部屋だ。



…そして、あたしはいっちゃんと―――



ズキズキとあたしを襲う下腹部の痛みが、昨日の出来事を象徴している。



近くにあった時計を見ると七時。

朝ごはんを作るにはちょうどいい時間。



あたしは音をたてないようにベッドを降りて着替えようとした。



…が。



「どこ行くんだ?」



あたしはいっちゃんに腰を掴まれた。


いっちゃんはまだ上半身裸。

そんないっちゃんの姿に頬を赤らめながらも、あたしはいっちゃんを見た。



「朝ごはん作りに」



「その格好で?」



「え…?」



あたしは自分の姿を確認してみた。


愛を確かめ合った翌日ということで、もちろん裸。



あたしは状況を理解すると、近くにあった布団を身体に巻き付けた。



「…なっ!

いっちゃんの変態ー!」



「見せ付けてくる光里がワリーんだろ。

つーか、昨日見たしいいじゃねーか」



「…いっちゃんのバカ!」



あたしはいつまでも顔を赤らめていた。




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