いっちゃんからの予想外の言葉に、思わず顔が赤くなる。
「だから…お願いがあるんだ、光里」
突然のいっちゃんの真面目な口調に真剣な表情。
あたしはいっちゃんをまじまじと見た。
「俺はまだ十七歳の高校生だから、結婚することも仕事することも出来ない。
でも、俺が自立出来て社会人の一員になった時でも、絶対に誓えることがある。
―――俺は、その時まで絶対に光里のことが好きだということ、愛してるということ。
だから、俺達がお互いに社会人になったら…
…俺と結婚してほしい」
予想外の言葉に、あたしの目からはたくさんの涙が溢れてくる。
…これは、プロポーズ?
「…もちろん、いいに決まってるじゃん!
…あたしもいっちゃんと一緒に人生歩んで行きたい。
あたしもその時まで、いっちゃんの事好きな、愛してる自信あるもん」
あたしの涙は、止まるどころかもっと溢れてくる。
「…ありがとな、光里。
この指輪はその時までの約束のしるしってことで」
そう言って、いっちゃんはあたしをギュッっと抱きしめた。
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