え…?

奈美さんと那知君の結婚式っ!?



「あたし…行っていいの?」



あたしが遠慮がちに呟くと、那知君はあたしの肩を叩いてきた。



「当ったり前じゃん!

将来の依知のお嫁さんなんだしな!」



「なっ―――!!」



あたしは声にならない叫びをあげると同時に、顔がどんどん真っ赤になっていく。


那知君、今の発言はちょっと…。



「分かったわ。

じゃ、行かせてもらうわ」



そんなあたしとは裏腹に、いっちゃんはクールに招待状を制服のポケットにしまった。



「ちなみに光里ちゃんの親御さんにも招待状送っといたから!」



「うちの親も呼んでくれたの?」



「何かと小さい頃お世話になったしな!

じゃ、俺色々忙しいから!

二人ともお幸せにな!」



そう早口で叫ぶと、那知君は風のように去って行った。



…というか、那知君はなんであたし達が付き合い始めたこと知ってるんだろう。



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