「?????」



いっちゃんはあたしに指を指したまま動かない。

あたしが…何!?


頭が混乱しかけた時、いっちゃんがとんでもないことを口にした。





「俺、光里ん家に住むから」



………はい!?



「あ…あたしの……家…!?」



驚きすぎて、言葉を噛みまくるあたしを見かねて、いっちゃんは言葉を続けた。



「ぶっちゃけ俺、かなりこの街に戻りたかったんだ。

そういう訳で、親に相談したら、光里ん家に居候するっていう条件でなら許してくれた」




クールに話すいっちゃんを見ながら、あたしはまだ混乱の渦の中にいた。




そんなのってアリなの!?

お母さんもお父さんも、ひと言もそんな事言ってなかったし。




「ま、そういうことだから。

これからよろしくな、光里」



「うっうん…」



ニッコリしているいっちゃんを見て、あたしも笑顔を返した。

そして、いっちゃんはあたしに妖しい笑みを向けてきた。




「分かってると思うけど…俺、男だから」 





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