「それは何故?」 父親は顎の下に手を置き、テーブルに肘をついて俺を見据える。 「まだやりたいことが終わってないから」 「やりたいこと?」 「それは言えない。働かず毎日ぶらぶらしている俺に衣食住与え、金を与えてくれてることは本当に感謝してる。いつか必ず返す。でも待って欲しいんだ」 「・・・ふぅ。分かったよ。でも、早くな。甘やかすのは好きじゃないんだ」 ため息を尽きながら、納得してくれた。 「分かってる。そろそろちゃんとしないといけないと思っていたから」