時空堂から商店街を抜け、少し歩いた外れのところに俺の家はある。 真っ白な外壁。細かい装飾のついた門。でっかい敷地。 俺は他人から見ればいわゆるお坊ちゃま。 父親は一代で成り上がった会社の社長。今じゃ結構有名だ。 母親は元モデル。今はモデルの卵たちの講師をしたり、デザイナーとしても活躍している。 そんな両親のもと、ある程度俺は裕福な家に平々凡々と育った。 でも両親は俺より仕事。自分の地位の為に日々努力している。