「刹那、こんな奴早く追い出せっ。関係のある者をこれ以上置いていたら、おまえは魂に戻るぞ」
そうクロは叫んだ。刹那は何も答えず、黙っていた。
「刹那っ」
「もういい。もう・・・いいから。悪かった、クロ。ごめん、刹那。苦しめて・・・。出て行くから」
「・・・潤」
「クロ、俺が出て行ったら刹那は大丈夫なんだろうな?」
「あぁ、大丈夫だ」
その言葉を聞いて、刹那をもう一度だけぎゅっと抱きしめ、ゆっくりと離した。
「刹那、ごめん」
刹那を床へと寝かし、俺は立ち上がった。こんな話を聞いて、俺はもうここには居れない。
「クロ、刹那を頼んだからな」
クロはただ俺を見ているだけだった。



