「退屈そうね」

 うとうと眠りかけた頃、不意に声を掛けられた。真っ白な髪が真っ先に目に飛び込んできた。

「お姉さんっ」

 あれ?声が・・・。

「えっ・・・、あれ。私今話せてる?声・・・出てるよね?あれっ?」

 少し掠れた声だけど、さっきとは違ってはっきりと話せている。

「お姉さんどういうこと?」