「本当に行けるの?」 少女は刹那に詰め寄るように答えた。 「はい」 刹那は無表情のまま頷き返す。こんな少女が客で彼女はどんな気持ちなんだろう。 「じゃあ、未来に行きたい。私早く死にたいの」 思わぬ返答に俺は立ち上がった。ガタっと椅子の音がし、少女はこちらに向く。が、何も見えないからか、首を傾げていた。 「刹那、やめろ。やめるんだ」 こんな少女を連れていってはいけない。