「クロが居なくても仕事するんだな」 奥に向かって行った刹那に声を掛けた。見るなと怒られるから覗き込まないようにして言った。 「人が来る限りしなくちゃ」 そう言いながら刹那は戻ってきた。 「今日も居るの?」 「待ってる」 「じゃあ、飲み物持ってきておくわね」 刹那を見ると、俺の返答ににっこりと笑った。また体調が悪くならなければいいけど・・・。 あんなに辛そうな刹那を見るのは嫌だから。