ここ数年は両親がこの家に揃う事なんてあまりなくなった。揃っても数時間。だからこそ、こんな風に榊さんと話すのが貴重な感じがする。 「ご馳走様でした。あぁ、腹いっぱい」 「いいえ。明日私お休みなので、冷蔵庫と冷凍庫に作り置きしておきますね」 「わかった。ありがとう」 「いいえ。今日作ってから帰りますね」 「はーい」 皿をシンクに置き、自室へと戻った。ベットに寝転がり、天井を見上げる。 「はぁ」 無意識に出た大きなため息に自分でも驚いた。