このままじゃやばい、確実に殺される。
「鍵壊すのも大変よねぇ、どうやってあけようかしら」
そう言いながら、少し声が遠くなった。何をしているんだろう。不安になる。
まわりを見渡しても、あいつに勝てそうなものが見当たらない。
「くそっ」
あるのは浴室にある洗面器や、タオルくらいなもの。窓には鉄格子のようなものがついているから出られない。
「恭ちゃん待っててねぇ」
あいつが来るまでもう時間がない。こんなことになるくらいなら前の時の方がマシだったかもしれない。
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