驚いた俺の返答を無視して話を続けていた。 「ねぇ、恭ちゃんどこに行くのよ。知ってるのよ、出て行くんでしょう?ねぇ、なんで?ここから通えばいいでしょう?出て行かないで、恭ちゃん」 そう言いながら、座り込みすすり泣きだした。 「母さん・・・。ごめん。俺勉強に集中したいし、家出るよ」 「いやよ、いや、いやぁ」 「母さん。自分でバイトして金銭面で迷惑かけないようにするからさ。それにたまにだって家には顔出すから」